過去に発生した盗聴盗撮事件簿

過去の盗聴・盗撮に関する事件

ここでは、今までに起こった盗聴・盗撮が関わった主な事件のごく一部をご紹介しています。


１９７０年　　共産党委員長宅の電話に雑音が入ることから盗聴事件が発覚。


１９７２年　　ウォーターゲート事件
ワシントン、ウォーターゲートビルの民主党全国委員会本部を共和党が盗聴していたことが判明。
１９７４年に責任をとりニクソン大統領が辞任。


１９８２年　　日航機羽田沖墜落事故
着陸前にエンジンを逆噴射させて墜落させた機長が、「自宅に盗聴器が仕掛けられている」と以前警察に届けていたことがわかり、異常な言動の同機長に心身症の病歴があったことが注目される。


１９８６年　　共産党幹部宅盗聴事件
電話に雑音が入るなどしたため判明。
盗聴をしていたのは神奈川県警の公安の現職警官たちであったことが後に判明。
盗聴の方法は、電柱の端子函内にある目的の電話回線に並列に電話線を取り付け、それを近くの借家迄引き込み、盗聴をしていた。また、ＮＴＴの関与も疑われた。


１９８８年　　自民党副幹事長事務所の電話配電盤に盗聴器がつけられているのが発覚。


１９８９年　　静岡県三島市長選挙に絡む盗聴事件で、探偵事務所経営者らが逮捕される。


１９９１年　　山梨県警が覚醒剤事件を摘発するために盗聴。
この事件では甲府簡裁からＮＴＴ甲府支店への検証許可令状がでており、警察・裁判所・ＮＴＴの三者が協力した形での盗聴。
憲法に定める「通信の秘密」を侵していしているのではないかと論議を呼ぶ。


１９９４年　　神奈川県内の病院の、院内や組合幹部宅が盗聴されていたことが発覚。
前事務長が組合対策のために取り付けていた模様。


１９９４年　　宗教団体に反対する団体の幹部宅などから盗聴器見つかる。
ある宗教団体の施設に反対する周辺住民団体幹部宅などの電話回線から盗聴器がみつかる。


１９９６年　　女性タレントの部屋から盗聴器が見つかる。
女性タレント宅に、盗聴器が仕掛けられていると調査会社が訪れ、盗聴器が発見される。
巷では、「売名行為では」とか「悪徳流し業者にひっかかった」などの推測を呼ぶ。


１９９７年　　共産党幹部宅盗聴事件、東京高裁判決
１９８６年の共産党幹部宅盗聴事件に関して、警察官３人が職務として盗聴に関与した事実を認定し、国・県の賠償責任を認める。


１９９７年　　盗聴器を仕掛けた容疑で興信所の経営者逮捕
岐阜県御嵩町の町長自宅マンションの電話配線盤に盗聴器を仕掛け電話の会話を盗聴した疑いで、興信所経営者を電気通信事業法違反の疑いで逮捕。


２０００年　　東京大学女子トイレ内で盗撮カメラが発見される。
盗撮用のカード型無線カメラを女子トイレ個室天井に取り付け、トイレの近くに隠れてカメラ受信機と携帯用ビデオデッキを使って隠し撮りをした疑いで４５歳の男を逮捕。
このカメラに関しては、弊社の調査でも発見しています。（カード型カメラ）


２００１年　　愛知県警本部の取調室から盗聴電波がでていたことが発覚
取調べの模様を別室でモニターするために、捜査員が使用していたもの。
マスメディアで大きな問題となる。


２００２年　　銭湯盗撮ビデオ販売で男女が逮捕
女性容疑者が客を装い、近畿各地の銭湯でシャンプー等と一緒に洗面器の中にビデオカメラを入れて盗撮。
盗撮されたビデオは男性容疑者を通して販売され、レンタルビデオ店等でもレンタルされていた。
たまたまビデオを見た男性が自分の妻が映っているのを見つけ発覚。

これとは全く別に、女性に女子高生のスカートの中を盗撮させていたビデオ制作会社社長も逮捕される。


２００２年　　女性宅に侵入し盗撮カメラを仕掛けた男が逮捕
好意を持った女性の部屋に忍び込み、隠しカメラを電気製品下に仕掛け、屋根裏にビデオデッキを設置し、盗撮をしようとした男が逮捕される。
帰ってきた女性が床に落ちていた配線材料の切りくずを不審に思い、部屋を探してカメラ・ビデオデッキを見つける。


２００３年　　盗撮カメラで多額の預金が引き出される
ゴルフ場等のロッカーからキャッシュカードが盗まれ、多額の預金が引き出される事件が頻発。
犯人は、ロッカー暗証番号を設定するキー部分を小型盗撮カメラで監視し、その暗証番号でロッカーを開けカードを盗みATMで預金を引き出していた。
ここで重要なことは、カード暗証番号と同じ番号をロッカー暗証番号に設定していた客が特に被害にあっている。
それ以外の場合でも、同時に盗んだ免許証などの各種書類から暗証番号を類推していた。


２００４年　　下着泥棒が侵入した部屋にカメラを仕掛ける
福岡市周辺で90件以上の下着泥棒を繰り返していた男が逮捕される。
一人暮らしの女性が住むマンションを狙いピッキングで侵入し、2年間で95件の空き巣などを繰り返した。
下着は被害者の氏名・住所を書いたビニール袋に入れて自宅に保管し、一緒に盗み出した被害者の顔写真を添えていた。
その上、盗みに入った部屋に小型カメラを取付け、女性の着替えなどを隠し撮りしていた。
95件の内、被害届があったのはわずかに20件で、多くの女性は被害に遭ったことすら気づいていない模様。


２００５年　　保育園の園長が職員トイレを盗撮
埼玉県の民間保育園の園長が、園内の職員トイレに小型特殊カメラを設置して盗撮し、園長室のモニターで映像を見ていた。
出勤してきた保育士の女性が、園長室のモニターに職員トイレの内部が映っているのを見つけ警察に届けた。
職員トイレの和式便器の前後にピンホールカメラを設置して、１カ月ほど前から盗撮していた。


２００５年　　早大学生部長盗聴事件の3被告に実刑判決
1997年の早稲田大学学園祭中止決定に反発した非公然活動家が学生部長方の電話を盗聴した事件で、電気通信事業法違反の罪に問われて実刑判決。
8月に大学当局の動向を把握するため、学生部長方近辺の電話線に通話内容を自動録音する装置を仕掛けて10月までに計11回の通話を盗聴した。


２００５年　　都庁の女子トイレから盗撮カメラが見つかる
東京都新宿区の都庁女子トイレ内で、カード形の画像発信器がトイレットペーパーの裏側に設置されているのが見つかった。
発信器はタバコ箱大で充電式だった。


２００５年　　ＡＴＭに隠しカメラ
ＵＦＪ銀行の複数の店舗外ＡＴＭから隠しカメラ入りの小箱が見つかった。
何者かが暗証番号等を読み取るために設置した模様。
カメラはＡＴＭの操作画面を映せる様、正面約1.5mの高さに設置されており、銀行のチラシ入れの小箱を加工してカメラを入れていた。
他の店舗外ＡＴＭ数ヶ所でも同じ隠しカメラが見つかった。
一部ＡＴＭでは、送信機と受信機の様な物も見つかり、無線で盗撮映像を送る仕組みになっていた。


２００７年　　客室乗務員の部屋に盗聴器
同僚の客室乗務員の女性の部屋に盗聴器を仕掛けたとして、ＪＡＬのパイロットが電波法違反(無線局の開設)の疑いで逮捕された。
ソケット型などの盗聴器2つを仕掛けた疑い。盗聴器は秋葉原で購入し、コンセント内などに隠していた。
女性の家の近くに車を止めて５～６回聞いたと供述している。